祝！創刊110周年!!　創刊記念号「婦人画報」7月号（6/1発売）には、1905年発刊の創刊号の復刻版が登場！

『創刊110周年、日本に婦人画報あり。』と表紙に掲げて迎えた2015年1月号（2014年12/1発売）での＜「婦人画報」表紙グラフィティ 110年の面差し＞から始まった「婦人画報」創刊110周年アニバーサルイヤー。

1965年発刊当時33歳の岸惠子さんが表紙を飾った6月号（5/1発売）では創刊110周年記念特別企画＜女優たちよ。〝女に優れた〝ひと、その愛と生き方＞を特集。
1962年にスタートした連載＜女優＞にも登場した岸惠子さんをはじめ、樹木希林さん、真野響子さん、蒼井優さん、寺島しのぶさん、原田美枝子さん、八千草薫さんら7人が登場。いま改めて愛と生き方を問うたインタビュー取材は57ページにわたる読み応えのある特集になっています。

創刊記念号となる「婦人画報」7月号（6/1発売）では、明治38年（1905年）発刊の「婦人画報」創刊号が特別付録として完全復刊！
現存する日本最古の女性誌を発刊させた小説家にしてジャーナリストでもある初代編集長国木田独歩氏の熱い思いが込められた『発行の辞』にも触れることができます。
巻頭グラビアページの『書報』では、華族の運動会や薙刀の試合風景や皇族の方々の国内スナップ他、英国の花市場や水浴風景、ルーブル美術館所蔵の絵画や英国の貴婦人の愛犬スナップまで幅広い写真が掲載されています。明治においてはかなり先鋭的な掲載だったと思われます。
『読物』でも、日本女子大学校長の女子教育方針からエミリー・ブロンテの紹介、育児や離婚等の話題にまで及ぶ幅広いテーマで展開され、当時の女性達に教育の必要性や世界への視野を促し応援する姿勢には、日本女性に寄り添ってきた「婦人画報」の110年の歴史の重さを実感させられます。
小説や短歌も掲載され、まさに女性のためのカルチャー誌としても先駆け的存在。ここから室生犀星の「女心」や泉鏡花の「由縁の女」、太宰治の「ろまん燈籠」等が生まれ、中原中也や金子みすゞが読者投稿欄に見られる等、文化史にも大きな足跡を残してきています。かつての資生堂の広告も見ることができます。

110周年記念サイト“LOVE JAPAN110”もオープンしています。

婦人画報110周年記念サイト — http://www.fujingaho.jp/lovejapan110/

日本女性と共に歩んだ110年、そしてこれからの100年に向けて、時代の要求にこたえ続けるために革新を続けることで日本の伝統を守っていく…という熱いメッセージが伝わるコンテンツが満載です。
110年の貴重な歴史の見守り役でもあった「婦人画報」。明治、大正、昭和、平成の時代を足跡から辿るアーカイブス、日本女性の変遷、仲畑貴志さん(コピーライター)×山本容子さん(銅版画家)による対談と共にタイムスリップする広告傑作集等が『110年史』としてまとめられています。
その時々の新しい才能を発掘してきた『表紙ギャラリー』も迫力のあるコンテンツ。南伸坊さん（イラストレーター）×猪本典子さん（デコレーター）の時代の流れを感じさせる美術談義が楽しく紹介されています。
『小説・読み物』では、「婦人画報」から生まれた名作たちを、当時の掲載で堪能できる贅沢なコンテンツが展開されています。
室生犀星、泉鏡花、太宰治、堀辰雄、与謝野晶子、島崎藤村、林芙美子、田山花袋、菊池寛等、名だたる作家の名作に出合えます。
『とりくみ』では…昨年創刊110周年記念企画として発足した、日本の伝統産業を絶滅から守る“伝統産業支援プロジェクト”が紹介されています。女性誌初の読者参加型クラウドファンディング事業としても話題となった職人さんを応援するこのプロジェクト、参加できるものもまだあります！
ぜひぜひチェックしてみてください！
**「婦人画報」2014年7月号（5/31発売）で、緊急特集＜日本の手仕事その未来＞としても紹介されています。

これまでの110年を味わいつつ、これからの100年をどう展開してくれるのかも、楽しみです。
まだまだ「婦人画報」の110周年のアニバーサルイアーは続いています。
日本の伝統を守りながらも革新を続ける「婦人画報」、これからも注目です。

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